自分は通常
自動巻の腕時計を愛用している
スイス製の有名ブランドだが
もう相当な年月が経過している
ただ根強い人気と希少性のあるデザインで
今では買った時の数倍の価格で
ネット等では売買されているらしい
手術直後は暫く集中治療室になる
時計は持ち込めないし
自動巻は人間が動いてないと止まる
なので何か代わりの時計はないかと探したら
あった
国産の懐中時計
ちょっと今どき珍しい
20代の頃勤務していた 外資系製薬会社で
成績を評価され貰った時計だ
蓋付きじゃないのが惜しいが
裏面には自分の名前が刻まれている
40年近く前の時計
動くか心配だったけど
電池を交換したらきちんと動く
さすがはクォーツ
さすがは世界のSEIKOだ
これを持って入院しよう
もちろん時間を確かめられるのは
一般病棟に移ってからだけど
考えなきゃ良いのに
どうしても考えてしまう
来週の今頃は
意識は完全に戻って
恐らくあちこちの痛みで
うなっている頃だろうな
手術により死亡する確率は
1%よりも大きくなる
医師の冷静なコメントを思い出す
来週の今頃
ちゃんと目覚めている
と信じよう